エドガー・サリヴァン1st MiniAlbum「トーキョー・ネイチャー」発売!

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本日発売のエドガー・サリヴァンのデビューアルバム「トーキョー・ネイチャー」のCDアートワークを担当しました。


ここからはボヤキなんだけど、

僕にとって、CDデザインの仕事は特別だ。
CDアートワークをデザインするところは、表ジャケット、裏ジャケット、歌詞ブックレット、CD取ったとこの下のところ、帯両面、そして盤面をデザインしていくんだけど、それぞれ形や比率がバラバラの中統一性をもたせたりするの、結構大変なんだよね。

でもCDの購入者以外は表ジャケット以外見られる運命に無い。(あ、お店で実際に手に持てば帯表と裏ジャケは見れるか。)
購入者でもi-Tunesなどの配信データは、購入してない人と同様にサムネイル用の表ジャケットだけしか見られる事はない。そして現在はCDよりデジタルデータが主流だ。

主流どころか、何十年後になるかわからないけど将来はフロッピーディスクやVHSみたいにCDは消滅する運命だと思うし、既に若い世代はCDを買った事がない人がたくさんいる。
実際に僕が所有しているiMACとMacBook AirにはCDドライブは内蔵されていない。コンポもないので、CDを取り込む時は外付けドライブを使用している。

ポスターデザインもしました。
ポスターデザインもしました。

新鋭アーティストのぼくのりりっくのぼうよみは、定額聞き放題のApple Music最高と公言し、CDというフォーマットの終焉という意味でCDを遺影にしたデザインを発表した。米津玄師も自身はCDを買う習慣はもう無いと公言している。
レーベル関係者が周りにたくさんいる主役のミュージシャンがこういった発言をしているのは、大きな意味を持つと思っている。

僕はCDの封を開ける瞬間のドキドキワクワクを経験している世代だから、CDに対する特別な思い入れはやっぱりあるし、消滅していくのは悲しいっていう気持ちはある。
そしてそれを今仕事にしてるわけなんだけど、時代に抗っても仕様がない。思考停止になりたくないし。
こないだのハイスタみたいな超特例はあれど、本質はCDの有無ではなく曲を届ける事だから音楽そのものが無くなるわけじゃないし、デザイナーみたいにそれを仕事にする人以外は悲観的になる必要はない。

そんな終焉間近のCDのアートワークができる事って、ものすごく貴重で光栄な事なんじゃないかと思った。
もしかしたらこれが最後になる可能性だってあるし。
そしてそれは単なるデザインやアートに留まらず、その行為自体に哲学的な意味も含まれていくのではと。
デザイナーの役目としてエドサリに有名になって欲しいと思いながら、個人的にはそんな想いを走らせながら本気でデザインした。

という感じで、頑張ってつくったし、いい曲だらけなので、是非お手にとってみてください!

よろしくお願いしますー!!

reomasuda