蕎麦屋八兵衛静岡店に行ってきました
静岡に帰った時に、蕎麦屋八兵衛に行ってきました。静岡と藤枝にあります。
正直に言っちゃうと、蕎麦屋八兵衛の蕎麦は、僕の中では世界一おいしいお蕎麦です。
というのも、味ももちろん世界一ですが、高校生の時に、ここでバイトしてたんです。初めて自分の力でお金を得た場所。青春ですね。世界一です。
出前はやってません。ごはんとかも置いてません。ガチで手打ちです。二八蕎麦です。むちゃんこ素敵な庭があります。中のセンスもすげーいいです。せいろとかは、漆です確か。そしてBGMがクラシックです。
二八蕎麦というのは、小麦粉2、そば粉8割でつくった蕎麦で、黄金比みたいな感じ。十割だからおいしいとか、そういったもんじゃないみたいです。
あと、最近ハマってる落語を人生で一番最初に聴いたのも八兵衛だった。年に二回くらい、寄席を店内でする。それをバイトの僕は、寄席が始まるまでにすべての作業を終わらせて、お客さんと一緒に楽しんだ。そして落語聴いてたのに時給までもらえた。
蕎麦は季節によってつくりやすさが全然違うらしいです。夏だとどうしてもそばが切れちゃって短くなっちゃって難しいみたいで、最高に美味しくつくれるのは冬らしいんです。
蕎麦の本質を味わえるせいろそばの美味しい季節が、注文が温かいお蕎麦ばかりの冬なんです。
なんかすごく哀愁がある話じゃないですか?蕎麦からしてみたらすごく切ないですよね。
食べ終わったあとに、少し親方とお話をさせていただいたのですが、やっぱりすごい人だなーって思った。
バイトしてた時はBGMがクラシックな事なんて気にも留めていなかったけど、今行ってみると、こんなにも和でこだわりこんだ空間に、なぜクラシックを使っているのかどうしても気になってしまって、教えてもらったりもした。なんでかは言わないです。食べに行った時に直接親方に聞いてみてください。
おいしいお蕎麦、身になるお話。色々幸せでした。