人間は残酷だ

TSU_NOROUYO_TP_V
まだ何も始めてなくてこれから何かやりたいと思ってる人に、ブログなどインターネットで簡単に集客できるとか、いいモノをつくったら勝手に売れると思っている人が結構いる。
始める前の頭の中はポジティブだ。
モノやサービスを知ってもらう手段は色々あると思うが、変な美学が邪魔してダサいとか恥ずかしいとかみっともないとかで結局行動まで辿り着かない。言い方を変えると本気じゃない。インターネット集客もよくわからないのに根性論のみで出来る気に、というか既にやった気になっている人を結構見かける。

インターネットで集客をしようと考えるのはわかる。

リアル店舗とネット通販の比較

リアル店舗 ネット通販
商圏 車行動程度の範囲 全国
営業時間 8時間 24時間
定休日 週1 無し
初期費用・維持費 高い 安い

リアル店舗とネット通販の比較を簡単に比較してみたけど、ネット通販の方が理論上可能性が圧倒的に高い。
10万人程度の地方都市の店舗と、通販サイトの広い定義での見込み客を比べると、100倍くらい違う。
他、営業時間も倍以上違うし、人件費もかなり浮かせることができる上に、店舗契約、内装費と比べ通販サイト開設の初期投資の費用もとてつもない差額だ。

自分もそういった理由で通販サイトの運営を始めた。最初は根拠のない自信と無限の可能性を持っていた。だが現実はなかなか甘くない。辛辣とも思える最初の文章は、自戒を込めた言葉だ。

人間って結構残酷

通販サイトを運営してて思ったのは人間って結構残酷なんだなあって事。
統計解析で直帰率や滞在時間などがわかるのだが、お客様の行動は恐ろしく冷静だ。
リアル店舗と違い、対面で直接の接客が出来ないから他人に気を使う必要がない。
画面上の一方的な文章と画像と映像だけで買っていただくのは、想像以上にとても難しい。

何よりも残酷だと思ったのは、キャンセルや受け取り拒否だ。
銀行振込の決済があったがいつになっても振り込まれない。心配になり連絡をしたら無視。そんなお客様が割といる。
初めの頃は、注文してきたのだから必ず振り込まれると思って先に梱包して待っていたのだが、梱包を剥がすのが悲しくなり、決済が完了してから梱包するようになった。
また、代引きでの決済の時に丁寧に梱包して発送直前にキャンセルの連絡があった事もあった(最近)。
一番悲しいのは、受け取りの拒否。代引き決済や後払いの時に起こるのだが、発送しても受け取りを無視して拒否をする。配送会社から連絡があり、こちらから連絡しても応答がない。最終的に商品はこちらに返ってくるのだが、向こうに送った送料と、こっちに戻す往復千数百円の送料はこちら持ちだ。注文時の喜び、梱包の手間、配送会社さんの手間、電話対応、そして赤字の送料代。とても悲しくなる。相手はネット上でやりとりも拒否しているから、悪気も罪悪感もあまり無いと思う。残酷。
もちろん優しいお客様がほとんどだが、一定数こういうお客様がいるという事を経験してみてわかった。

決済は、信用で成り立っている。
クレジットはまだいいのだが、代引きや後払いは、決済完了前に梱包・発送するので、本当に信頼関係があってのものだと思う。

ラッパーの漢 a.k.a. GAMIの動画に、「信用できるダチは必要。でも人には期待しない方が無難」という言葉がある。
信用するのはもちろん必要。というか大前提。でも期待しない方が無難だ。期待しすぎたら悲しみがデカ過ぎる。


この動画の最後に言ってます

逆にローカルビジネスだとネットと違う事もあって面白い。
ネットメディアを立ち上げてマネタイズは地元のお店に広告費か掲載費を出してもらうと言っていたので、最初はページビューも謎だから広告費用対効果がゼロかもしれないのに広告出す人いるのかなあって言ったら、現場の事わかってない。付き合いで出してくれるって言っててびっくりした。
上記で言ったようにネットは冷静でシビアなイメージがあるけど、ローカルだとそういう事がおこるのか。

まとめると、ネットビジネスは手軽に始められて可能性はあるけどシビアって事です。
そう考えると、SNSって人と人をつなぐツールだから、SNSでコミュニケーションとるのが一番いいなって今書いてて思いました。
SNSすごいって事で締めます。読んでくれてありがとうございました。

reomasuda