ヒプノシスは根在する
タイトルからいきなり意味不明だと思います。そりゃそうだ。ヒプノシスを知らない人は「?」だし、根在(こんざい)なんて言葉はこの世には無いのだから。
この一番トップのジャケット。何かわからないけど誰しも一度は見た事はあるんじゃないかなって思います。ピンクフロイドというバンドの「狂気」というアルバムのジャケットです。シンプルで、バンド名も、アルバムタイトルも無し。だけどこんなに心に響く。インパクトがある。大きさも配置も完璧。美しい。僕が最も好きなアルバムジャケットの一つです。
このアルバムジャケットを手掛けているのが「ヒプノシス」というデザイングループです。
上記のアルバムジャケットは全てヒプノシスが手掛けています。一番最後のは、松任谷由実のアルバムです。ジャケットをここまでアートに高めていったのはまさに彼らじゃないでしょうか。誰しも一度は買うであろうレコードにアートを取り入れ、僕たちのアートに対する潜在価値を高めていってくれたといっても過言じゃないと思います。
当たり前だけど、これらのジャケットは、めっちゃめちゃかっこいいって思います。そして「不変的」だと思います。何十年経ってもかっこいいまま。きっと何百年経ってもかっこいいままです。
これが僕がずっと思っている事です。「普遍的/不変的」。このキーワードが僕の人生の中で最も重要な言葉です。
クリエイトがしたい。物を作りたい。不変的な物を作りたい。残したい。そして未来でもかっこいいと言われ続けたい。
undetrozeのデザインがシンプルな理由はまさにここにあります。不変的。最近ブームの、ごちゃまぜのグラフィックデザインも好きだし、最近流行ってるロリコンチックな萌え絵もいいんだけど、やっぱり僕は不変的な物に拘りたい。
ヒプノシスについて書こうと思ってたんだけど、なんか自分の話になってしまいました。
ヒプノシスは根在する。僕の心の根っこにはヒプノシスのアート感覚が在るんです。そしてそれはこれからも在り続けます。