一点物コラージュ制作サービスtemcolla/テンコラを詳しく知っていただく為に、コラージュ・グラフィックデザインに関するちょっと専門的な事を説明していきます。

コラージュとは何か？

ウィキペディアによると「コラージュとは現代絵画の技法の1つで、フランス語の「糊付け」を意味する言葉である」と書いてあります。簡単に言うと、コラージュとは写真や雑誌などを切り取って貼付けてつくっていく技法です。コラージュでつくる作品は、日常ではありえない、非現実な作品がつくれるので超現実主義のシュルレアリスムや、雑誌や写真など、一度完成された物を再編集出来るので常識の否定、攻撃、破壊思想のダダイズムなどに使われるようになりました。このコラージュが、ITの進化によって、デジタル上で行えるようになり、さらなる発展を遂げるようになりました。さらに、女性に人気のスマートフォンで簡単に写真編集が出来るアプリの登場で、コラージュが身近な存在になってきました。

コラージュとデジタルコラージュの違い

実際の紙などを切り貼りするコラージュと違い、デジタル上で行うコラージュは、切り取った素材の大きさを変えたり、鏡向きにしたり色味も変えたりと、細かい事が容易に行えるようになりました。なかでもコラージュとデジタルコラージュの一番の違いは「質感」です。通常のコラージュは切り貼りを繰り返す事でどんどん厚みが増してゆき、デコボコになっていくのに対し、デジタルコラージュは、全てモニター上で行うので、どんなに切り貼りを繰り返してもデコボコの無い平面の一枚絵になります。デジタルコラージュを悪く言えば、実際の紙を、実際の手で切り貼りした、生々しい質感から起こるパッションや魂みたいなものが見えにくくなってしまう事ですが、良く言えばどんなに重ねてもデコボコしないし、いくらでもやり直しが出来て完成度の高い作品をつくれるという事です。僕はどちらにも違った良さがあると思っています。

temcollaの作品について

temcollaの作品は、そんなデジタルコラージュのメリットを引き出しながらつくられています。時間と労力をかけてつくっているので、自分で言うのもなんですがクオリティは高いと思います。作品は、「主役」が抽象的な状態で、お客様の人物依頼写真をはめ込んでも構図が成立するよう想定してつくられているので、フォトモンタージュ(写真合成)と呼んだ方が近いのかもしれません。temcollaロゴの方が派手で非現実的なので、一般には難しいようにみられるかもしれませんが、作品達は、なんでもありのロゴよりもはるかに難易度が高いです。

作品と、依頼される人物写真がなじむ理由

デジタルコラージュは、様々な素材の重なりの層(レイヤー)によってつくられています。物質的な素材の他にも、全体の質感のバランスを統一するために、上からフィルターをかぶせたりもします。temcollaは、人物写真をサンドウィッチのように重なりの間に入れるので、必然的に作品となじむようにつくられています。

上の画像は、左から写真の元データー、アニバーサリー、フォレスト、ムーンの人物だけピックアップした画像です。それぞれの作品に合わせ微妙に変化しているのがわかると思います。

さらに、アニバーサリーは花達を、フォレストは手前に木とブラックバックを、ムーンは流れ星的なやつの一部を、人物よりも手前に配置する事により、奥行きをつけクオリティを高めています。

元データーがあるからこそできる

上記みたいな、レイヤーとレイヤーの間に入れ奥行きを出したり質感を合わせたりと、こんな事が出来るのは、元データーがあるからこそです。なぜなら、通常は世に出す時に全てのレイヤーを合体させ、完全な一枚絵にしてサイズを軽減し納品をするからです。レイヤーが重なった状態のままは、ものすごくサイズが大きくて負荷がかかります。通常制作者しか持っていない途上のデーターがあるからこそ、人物をレイヤーとレイヤーの間に挟むという事が出来るのです。

A3サイズで印刷できるって、実はすごい事

temcollaの商品の中に、A3サイズに印刷するサービスがあります。結婚式のウェルカムボードに使ってくれたら嬉しいなと思ってA3サイズをつくるようにしたのですが、実はこれってすごい事なんです。A3サイズの大きさは、A4サイズ二枚分で、かなり大きいです。それに加え、レイヤーを合体させていない状態で制作していくので、さらに負荷が高まり、中にはデーターサイズが1GBを超えてる作品もあります。一枚の絵なのに1GBっていったらそりゃもうすごい事なんです。A3サイズを元データーから制作し提供できるという事は、実は結構すごい事なんです。

おわりに

temcollaの事を知ってもらいたいと思い、長ったらしく説明させていただきました。最後まで読んでくれてありがとうございます。

temcollaをどうぞ宜しくお願い致します。