ピントずらし
所詮写真なんて、奥を深く掘れば変態共の集まりなんだ。
自分のエゴ、自分にしかわからない小さい小さいこだわりを見つけてほくそ笑む。そんなもんなんだと思います。
僕にも好みがいくつかあって、一つはピントずらし。
ガッチリとピントが合ってるものよりも、輪郭が少し淡い、ぼんやりとしたものが好きなんです。
例えば、
とか。なんか幻想的で、ぼんやり、ゆっくり、やさしい感じで。好き。
他にも、
など。特に子供ってなんか全体的にやわらかそうだから、このくらいが一番落ち着く。
そもそも僕はカメラの始まりが、コンタックスのT2というフィルムカメラからスタートしたもので、T2はオートフォーカスなんだけど、絶妙なボケ具合がたまらなくかっこよかったので、自分がピンボケが好きなのは、その延長上なのかもしれない。
これはcontax t2で撮った写真。現像した写真をスキャンしたので荒いが、彩度が高くて綺麗。
…これと少し関係してるのだが、わが家ではまだ地デジを投入していない。というのも自分は、ブラウン管が大好きだからだ。ブラウン管のあの淡い映像が大好きで、今のデジタルの映像はエッジがききすぎてる。自分が直接見るよりもキレイに映るから違和感がすごい。でもその内地デジにして、それが普通になってくんだなあ。嫌だなあ。
もちろん全てがピンボケしてればいいとかそういうわけではない。ファインダーを覗いて、もし幻想的なイメージを持ったら、フォーカスをずらし淡くしてあげて、イメージしていた世界観を強くもたせればよい。
カメラは最高のおもちゃだ。無垢な気持ちになれる。最近強く思う。