無題
しばらく連絡をとっていない小中学の同級生が、SNS上でこの世からいなくなるかもしれないとのサインを出していた。
それにうすうす気付いていたのに自分は連絡すらしなかった。
ずっと会っていないし、とか、今忙しいし、とか、まさか実行しないだろ、とか、言い訳を先に考えて連絡しなかった。
死ぬ瞬間より生きていく方がエネルギーが必要になる。
どうしようもないってこともわかっている。
自分が連絡したり会った程度でどうこうなる事じゃないという事も十分に分かっている。
それなのに連絡しなかった事に後悔している。
後悔している事に涙を流している。
涙を流しているのは自分の為だと気付いた時に、自分は本当のクズだと絶望した。
こんな時ですら自分の事を考えている自分は最低のクズだ。
この世に遺る事が全てだとは思わないし、
自分以外の為に自分がボロボロになってまで遺る事もないとも思う。
でも